画質&音質関連情報と書籍のご紹介


書き下ろし/ 音質&画質の読み方、見方

● 本当のコンポ選び
<これだけあるチェックポイント>

(1)レコードプレーヤー編
 第3回は「レコードプレーヤー」。オーディオ機器で音楽ソースといえばアナログレコードやデジタルのCDプレーヤーを考えるだろう。そこでまず最近また復活したレコードプレーヤーを先に取り上げる。

 レコードは昔からつづいている歴史遺産とも受け取る方が多いかもしれない。エジソンの蝋管まで遡るのはさすがに行き過ぎかもしれないが、昭和のはじめはSPレコードから始まるが、手巻き式蓄音機まで振り返ってもいいだろう。
 戦後の早い時期はまだ手巻き式蓄音機で、学校でも遊技会や体育などやっていたときがあった。高齢の方は小学校時代など懐かしく思い出すだろう。レコードもSP盤が普通で、校内放送を鉄針を交換しながらやったもの。針の先が丸くなってくると溝跳びを起こし音楽が途切れたりで困ったもの。レコード盤の扱いも縦にして棚に収めるのだが、反りやすく、割れやすくて苦労した。

 当然再生された音楽には、針音が入る。専門的にはスクラッチノイズというとあとで教わるが、小学生のは頭に浮かばず、針音がうるさいだけと思った。ざらついた音になったら針交換と、箱か缶に入っている新品の針に交換した。レコードの溝を針がなぞって音になると、これはこれで目で見て理解できた。針を手に持って溝に当てるとかすかに音が聴こえた。
 プレーヤーは再生中に振動が加わると音が飛ぶ、他の溝に飛ぶのを知ったもの。再生中は振動を与えないようまわりは静かにしていた。さらに蓄音機が電動モーターになる前、手巻きではゼンマイが緩むと音が変わる、音程が下がって音楽にならないことも覚えた。再生中にときどきゼンマイを巻いていたことも多い。そのうち電蓄というものが家庭に入るようになった。裕福な家庭でないと買えない値段だったが、買った家によく聴きに行った。蓄音機が音菅を通して大きな音になるが、電蓄は真空管アンプが使われていた。だから電蓄という。
 それでもレコードはSPで、針が使われていた。ターンテーブルは電動モーターに変わっていたと思う。その後SPからLP、またEP盤になったが、歌謡曲を家で聴くようになるとEPが全盛になった。通称ドーナツ盤、レコードの真ん中に大きな穴が開いていたり、星型のガイドがあったりと、工夫されていた。EP盤は米国でジュークボックス用に作られたようだ。ハイウエイのサービスエリアではないが、道路が発達して大陸移動が盛んになった国ならではと、駅馬車時代からのカフェにジュークボックスが広まった。トラック運転手の憩いの場化し、一時の疲れを癒す憩いの場としてEP盤が活躍、自動再生され、プレスリーらが人気になった。真ん中の太い穴はジュークボックス用に必要で、選曲時のガイドとして設けられたもの。

 電蓄はEP盤の普及とLP盤も加わり、アンサンブルステレオというステレオオーディオが人気になった。真空管アンプだったがレコードプレーヤーは上面に配置され、金属針に変わって交換の不要なピックアップになった。サファイア針の永久針と宣伝されたものだ。プレーヤーも振動対策がなされスプリングで浮かされたものも出てきた。スプリングといえばエコーを付けるために使用され、ボリュームでエコーの加減ができるものも出た。歌手の声にエコーをつけて聴くのが流行ったのだ。
 LP盤はクラシック音楽用として発売されたが、ポピュラー用でも登場し輸入盤もレコード店に出回った。30センチ盤が標準だが、アンサンブルステレオでは30センチ盤が大きすぎて再生できないものもあり20センチ盤などできた。30センチ盤にはムリムリ再生可能にした縦型プレーヤーを搭載したものも発売された。レコードが目に見えるとヒットした。
 その後アンサンブルステレオがセパレートステレオへ発展、スピーカー部が巨大になった3点セットが登場、大きなスピーカーユニットが内蔵され応接間や客間に鎮座するようになった、一種のステイタス化だ。裕福さを誇示する役割にステレオが一役買った時代である。マイカーブームはこの後にやってくる。
 このセパレートステレオはさらに発展していく。働く若者人口も増え高度成長時代も起き、パーソナルステレオ、オーディオへと向かった。サラリーマンや大学生らがステレオを部屋に入れる時代がやってきた。これがオーディオブームの火付け役で、コンポスタイルへの始まりである。オーディオという名前がこれで定着し、オーディオコンポ、オーディオメーカーが誕生し、巨大産業になっていく。

 ステレオ装置はオーディオコンポへ、それぞれ個別な機器になり、アンプ、スピーカー、プレーヤーと、さらにはオープンリールデッキ、カセットデッキなどへつながる。レコードもLPがオーディオステイタス化し、LP全盛時代になる。そこに音楽の記録という方法が加わり、オープンリールデッキがオーディオファンに広まったのも、FM放送の誕生が後押しした。AMラジオからFMラジオへと良い音、音楽を求める流れができたのだ。FM放送はステレオ番組で、また音の良さを訴えたからオーディオファンが自分で録音、保存したいとなったのだ。カセットデッキが登場するまで、オープンリールデッキがオーディオファンの心を掴んでいた。大きく重いデッキが部屋に鎮座している姿に憧れたファンが増加したものだ。
 カセットデッキが生まれ普及しだしてからオープンリールデッキは廃れていくが、カセットデッキの急成長がある意味オーディオを一般化したと思う。小さな手のひらに乗るカセットテープ、これで音楽が録音でき良い音で再生可能になったから一気にオーディオセットが変わっていく。その後カセットラジオ(ラジカセ)など、カセットとラジオが一体になった持ち運びできるラジカセの一大ブームが起きた。そこでカセットテープを利用したミュージックソフトがどんどん発売になったが、レコードと合わせ音楽ソフトの双璧となる。いまでもカセットテープ音楽ソフトを愛用している方も多い。

 その後デジタル信号化されたことでこれらアナログソフト時代が大きく変わる。レコードでいえばCDへ、テープでいえばDATへだが、テープのDAT時代はやってこなかった。CDレコーダーやMDレコーダーが登場するし、ICのメモリーオーディオがつづくようになったからである。なおレコードのスタイルはCDではものすごい早さで変わったが、いまになってまたアナログレコードが復活しているのは見ての通りである。音楽性で好まれるとファンが広まっているのだ。

 さて、レコーダープレーヤーは音楽ソースの一役を担っている。アナログレコードの再生用に必要なコンポである。そこでアナログプレーヤーの選び方をここで紹介する。
 音質を左右する要素挙げれば次のようになる。
 構造的にメカニカルなアナログレコードの再生が目的だから必要なものは機械ものになる。主なものは、レコード盤を乗せ保持し回すターンテーブル、音溝から音を拾い出すピックアップ(カートリッジ)、トーンアーム、モーター、イコライザー回路、電源である。目に見えるレコード再生だから、構造はシンプルだ。
 これらがどう作られる、組み込まれる、組み合わされる、各部品をどう使うか、で音質が構成される。音質の要素として、内部&外部振動対策、振動対策用インシュレーター、モーター性能、ピックアップの変換性能、機械的な忠実性、ケーブル性能、端子性能、部品の選択など。

●プレーヤーの音質の要点
 はじめに内部&外部振動から。プレーヤーはメカニカルに音溝からピックアップで音を拾うことが目的だ。溝をなぞるピックアップが見える溝の波形をなぞると電気振動に置き換えられ、アンプに伝わりスピーカーから音楽が奏でられる。溝が外から振動を受けずそこに位置し、ピックアップも外から振動を受けずに正しく溝をなぞることで、レコードに刻まれた音楽が正しくスピーカーで再生される。つまり外部の振動がプレーヤーに伝わらないこと、これが絶対に必要な条件である。
 振動は外部からだけでなく内部、つまりプレーヤー自体が自分で振動しないことも重要だ。内部振動とは機械的に振動を起こしやすい部品、プレーヤーでは電源トランス、モーターなどである。電源トランスはプレーヤーに必要な電源供給用の部品で、モーターやイコライザー回路などに電気を供給する。モーターの容量(大きさ)にもよるが電源トランスは必要で、AC電源用ではトランスの唸りが生じるもの。耳を近づけるとブーンと唸ったように聞こえる小さな音である。これがトランスの振動で、小さな音でもピックアップに伝わるとアンプを通してスピーカーから微かな音として聴こえてくる。ピックアップはそれほど小さな音にも敏感に働くものでプレーヤーの宿命でもある。
 外部振動はプレーヤー本体が床を歩く振動で揺れたり、スピーカーの音で揺さぶられたりして伝わってくる振動である。日本家屋では道路を通る車の振動も床を通して伝わってくるから注意がいる。プレーヤーキャビネットをインシュレーターで機械的に浮かせる構造を採用するものが多いが、これが外部振動の遮断に働く。柔らかなゴムでできていたり、スプリングで浮かされたりとインシュレーターにはいろいろな構造がある。このためアクセサリーで売られているインシュレーターも数多い。
 プレーヤー自体があまり軽いと振動を受けやすいため各部品が重く作られることが多い。キャビネット自体を重量物にする、レコードを乗せるターンテーブルを振動しにくい材料にする、重くする、トーンアームを振動しにくい構造にするとか、工夫が施される。音楽で振動するとハウリング(共鳴)するため要注意だが、キャビネットを箱型にしないような構造もある。

 そのトーンアームも外部の振動で揺すられる。パイプアームものは菅になっていることから共鳴しやすいため、形状が工夫される。同じ太さにならないよう先に行くほど細くなるようテーパー加工するのが一般的だ。そしてピックアップそのものもサイズを小さくし外部振動を受けにくくする。

 振動対策用インシュレーターはプレーヤーの要点でもある。機械的に外部振動を遮断する狙いで設計される。プレーヤーをセットする起き台、棚、床など、置き場所で振動の質も量もさまざまだが、いずれも効果的に遮断する目的を備えることが必要である。静かな環境で音楽を聴くとノイズなどに敏感になるが、プレーヤーが振動するとノイズが増え音楽性を損ねることが多いからだ。
 いわゆるプレーヤーの脚だが、重要な部品と丁寧に作られているかチェックが必要である。

 モーターは、レコード再生時に一定の回転維持する重要な部品である。必要な回転数はレコードの種類で変わるが、LP盤は33回転/分である。EP盤は45回転だ。ターンテーブルを駆動するのがモーターで、AC、DCモーターなどが使われる。ACモーターは家庭用電源周波数に同調(シンクロナス型)したもので、シンプルな構造である。DCモーターはACからDCに変換した電源で駆動され、サーボ機構を設けて回転数を電子的に制御する。きめ細かく制御が可能なことからDCモーターが一般的に使われる。モーターそのものも適するタイプが使われる。
 モーター性能とは、回転数が変化せず安定期に回る、この性能である。DCサーボモーターは電子サーボ機構でコントロールできるが、ACモーターは電源周波数にシンクロしているとしてもモーター性能が出やすい構造なので、モーターの選択は重要である。
 なお、ダイレクトドライブプレーヤーと称するターンテーブルとモーターが直結したプレーヤーが高級機にある。そのモーターはDC型でターンテーブル周囲に回転数センサー設けられ、その信号でモーター用サーボ信号に常時制御が加わり、より安定期に回転数が整えられる。
 ちなみにターンテーブルは慣性モーメントと称する遠心力のエネルギーを利用するよう重くし、円形の外周部に重量物があるような構造が取られる。外周部の重りが慣性モーメントを作り出すからである。高額なプレーヤーほど重量級ターンテーブルになるが、金属の重さを増やすことで一定の回転数が得られやすくなるからだ。またターンテーブルが重くなればなるほど回す力が必要になるから、モーターも大きくなりコストも上がる。それで高額なるという悪循環を招く。
 ターンテーブルとモーターが別構造が一般的なプレーヤーで、モーターの回転をターンテーブルに伝えるためベルトドライブ、糸ドライブなどがある。普通はベルトドライブだが、凝ったものでは糸ドライブになっているものがある。ベルトよりモーターの振動が伝わりにくいとされるが、糸の材料、メンテナンスも必要で、オーディオファンでないと使いこなすのも面倒になりやすい。

 ピックアップの変換性能は、レコード溝から音楽信号へ変換する性能を表す。ピックアップには多数の種類と、価格も幅広くある。オーディオマニアが熱中する部品でもあり、極端にいうとピックアップで音楽性が左右されるともいえるだろう。何十万円もする高額ピックアップの音楽性がどうなのかは個人の好みで分かれるが、ここに費用を掛けるとプレーヤー全体も釣り合うような構造、出来映え、作り込みなどが問われてくる。一点豪華主義はオーディオに通用しないので十分なバランスを考慮しないといけない。
 ピックアップには大きく分けてMM型、MC型の2つがある。MM型はムービングマグネットを、MC型はムービングコイルを表している。ピックアップは溝をなぞる針(ダイヤモンド製など)、カンチレバー(セラミック製、アルミパイプ製、チタン製など)、ムービング部のマグネット、コイル、さらに本体構造部でできあがっている。これらの部品材料、構造によって発電効率、忠実性、音楽性が変わる。
 本来はピックアップ部で音が変わることがないのが理想だが、完全なものが得られないことから、数多くのピックアップが発売されている。アナログレコードではレコード自体も曖昧な趣味性の中でできあがっているから、ピックアップも好みで選ばれても良いわけだ。MM型は発電効率がマグネットに依存するため効率が高くなり、後のアンプ負担が少ないのが特徴だ。これによってノイズの耐性が強い。MC型はMM型の1/10ほどの発電効率で、アンプの負担が増してくる。そのため効率を上げる変換トランスが使われることも多い。ただカンチレバー後の重さでは軽い方が動きやすく溝に追従しやすくなるため、MC型はコイルが動くため軽いMC型が好まれる。
 ただ最近は構造やアンプ性能が改善されたことからMMだMCだの選択は好みだけで行われている。なおレコード再生で重要なことはピックアップを正確に音溝に誘導することである。振動を排したプレーヤー本体を、可能なかぎり水平に保ち、ピックアップアームを正しくセットする、である。この条件を維持するように努める、これがアナログレコード再生のコツである。

 要するにこれが機械的な忠実性の維持である。アナログ再生ではすべてが忠実なセッティングが問われ、ここを怠るとレコードの音楽性に影響を及ぼす。非常に手間暇が掛かるのがアナログオーディオで、これがファンを引きつけるのだと思う。プレーヤーの水平を維持する手間、回転数を維持する手間、ピックアップを定期的にみる、維持する手間、これらは趣味として心に響くものがあるのだろう。

 その他、ケーブル、端子、部品の選択などは、レコード再生でも要注意な箇所である。ケーブルはプレーヤーからアンプまでの接続ケーブルだが、この品質は音質に大きな影響を及ぼす。端子もプレーヤー側、アンプ側と2箇所になるが、この接点材料で音質が変わる。部品もアンプと同じように音質に関わるが、プレーヤーでは信号レベルが小さなことからより音質への影響が大きくなる。小さなところでは、ピックアップからアームまでのつなぎのケーブルもあり、そこに端子が存在する。
 このためアクセサリー類がたくさん発売されている。いずれのアクセサリーも音質を変化させる。どれが良いか悪いかではなく好みに合うアクセサリーが見つかるか、そんな対応で選ぶことだ。音質向上のためよりも、好みに合うかを優先した方が泥沼に陥ることも少ないと考える。

●プレーヤーの音質
 アナログプレーヤーは音質を決める要点である。音質とはになってしまうが、プレーヤーは、ノイズが少なく、音の乱れが少なく、音も好みに合う、が決めどころだろう。ノイズは非常に多くのことが絡むし、音の乱れもまた多くが絡む。
 結局最後は好みである。いたずらに高額なプレーヤーにすれば良いものではないし、アンプとスピーカーらとのバランス設計に腐心した方が良い。愛用のレコードの種類から環境の状況、音量などを考慮してシステムを組むことである。
(200117)




※ 書籍のご案内

●「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い

 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、を発売。  4Kプロジェクター、4Kテレビが人気です。それに伴い情報への関心も高まっております。本書は先行した「4Kテレビが求める新映像美」の第2弾です。より具体的な4Kモデルの実用的な評価と、新しい4Kシステムの情報を掲載しました。4Kプロジェクター&4Kテレビ時代、これにどう向き合うか、どう付き合うか、いつ購入するか、などの手助けになるよう心掛けて編集した専門書です。
 体裁は、横組み、約60ページです。

●本書の内容


目 次
●4Kプロジェクター&テレビを同一条件でチェック
  <4モデルを直接比較する>
   ・SONY VPL-VW500ES
   ・JVC KENWOOD DLA-X700R
   ・PANASONIC TH-50AX800F
   ・SONY KD-49X8500B
●本誌厳選モデルを実用チェック
  ソニー VPL-VW500ES
   4K画質に基準を求める4Kホームシアタープロジェクター
  JVCケンウッド DLA-X700R
   コントラスト優位でナチュラル画質が特徴な4Kホームシアタープロジェクター
  パナソニック TH-50AX800F
   色鮮やかと力強い画質で個性を見せる4K液晶テレビ
  ソニー KD-49X8500B
   液晶テレビで4Kを身近にする狙いの良質モデル
  シャープの4Kレコーダーを使用する
   4Kシステムの入力ソースに最適な4Kレコーダー&チューナー
  クリプトンのアクセサリーを4Kディスプレイに適用する
   4Kプロジェクター&4Kテレビはアクセサリーを活用し画質向上を図ろう
●開発現場の声
  4Kプロジェクター、4Kテレビはどのように開発する?
 ・質問回答/パナソニック、ソニー、JVCケンウッド他
●4Kソフト制作ツール
  4K映像の監視用モニターの世界
●4Kプロジェクターで大画面
  4Kプロジェクターによる大型映像の世界
●4Kコンテンツは自作で手に入れる
  4Kビデオカメラでマイビデオ作品を作リ上げる
●4Kコンテンツは4Kチューナー&BDレコーダーから
  CS放送を4Kチューナーで受ける、BDソフトをアップコンで4Kにほか
●4Kの普及から、さらなる本格的な高画質へと向かうために
  本当のこと、本物を提供すること、その時期に入った
●NHK技研開発にみる4K&次世代映像技術
  放送とコンテンツ側からのアプローチ/4K&次世代映像の取り組み
●スクリーンは画質を決める生命線、適切な選択が欠かせない
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1980円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「4Kテレビが求める新映像美」

 4Kテレビが次世代テレビとして登場しました。本書は、本質を解説した貴重な書籍です。何を目指して4Kテレビが製品化されようとしているのか、4Kテレビ時代とするにはどうすれば良いか、そもそも4Kテレビ時代ってやってくるのか、3Dや8Kテレビとの関連性はどうなのか、などなどいろいろな疑問を整理して分かりやすく解説した書籍です。
 本の体裁は、縦組み、約60ページです。

●本書の内容


目 次
●パート1:4Kテレビとハイビジョンはこんな関係にある
 ・4K化の狙い
 ・精細化
 ・3Hとの関係
 ・3Dとの整合性
 ・8Kとの整合性
●パート2:4Kテレビを構成するアイテムをみる
 ・ソース対ディスプレイ
 ・ディスプレイ
●パート3:4Kソースにはどんなものがあるか
 ・放送
 ・ネット
(付記)
 ◎4Kシアター
  ・DLP
  ・LCOS
 ◎4Kモニター
  ・ソニー、アストロデザインなど
●パート4:4Kパネルの種類と、その対応
 ・LCD
 ・PDP
 ・DLP
 ・LCOS
 ・OLED(有機EL)
●パート5:4Kビデオカメラも家庭用に有望視される
 ◎ビデオカメラ
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
  ・GoPro
 ◎コーデック
  ・HEVC
  ・XAVC
●パート6:市販&市販が見込まれている代表的な4Kテレビ
 ◎4Kテレビ
  ・シャープ
  ・東芝
  ・ソニー
 ◎4Kプロジェクター
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
 ◎試作・有機ELモデル
●パート7:4Kを普及させるために乗り越えること
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kテレビが求める新映像美」は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1480円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「画質の世紀」

 「画質の世紀」
 ディスプレイ、プロジェクター、DVDレコーダー/プレーヤー、などの画質チェックの経験を生かした貴重な書籍です。
 なお、「改訂版」を電子書籍で発売しております。(定価980円、印刷本はオンデマンドで対応、2580円+送料160円)。
 薄型テレビを始めプロジェクターなど、映像機器の、「画質の見方」を初めて解説した書籍です。内容は読み物風に分りやすく解説するように努めています。目次のように「画質の見る目が養われます」。
 特に心掛けているのは、画質の言葉に難しいものを使わず、易しい表現にすること、そして技術用語を少なくして、読めば「画質」という捉え方が分かることです。

 本の体裁は、
 A5版(教科書サイズ)、縦組み、総ページ160プラスです。

●本書の内容

目 次
<カラー口絵>
●カラー実画面による画質の見方
●実モデルによる画質表現の違いをみる
●付録/ディスプレイテストシート

<本文>
●はじめに
●第1章:画質とは
 画質は感性に訴える手段である
 画質を作ることは命を吹き込むこと
 画質を知らなくてはディスプレイは作れない
 画質作りで心掛けるのは日常性、特殊な画質では好まれない
 画質は見慣れた色合い、質感こそがベスト
●第2章:画質の基本は3つ
 解像度(水平、垂直)、鮮鋭度の高いものを好む方が多い
 画面のノイズ(S/N)、滑らかな画質こそ質感を高める
 色合い(色バランス)
●第3章:鮮鋭度を高めるには
 回路(アンプ)性能とディスプレイ性能で決まる
 回路(アンプ)の性能はまず周波数特性
 回路(アンプ)性能とノイズレベル(S/N)
●第4章:ディスプレイ性能はまず信号特性
 精細度な性能とは
 ガンマ特性(ガンマとは入出力特性のこと)
 アパコンの作り込み(シュート加工)など
 ノイズ性能(MPEG系、固定画素パネルのノイズ、擬似輪郭、誤差拡散など)
 回路設計を正しく行う
  部品の選択
  デジタル系のノイズ対策を
  シールド対策、など(電波の飛び込み)
●第5章:色の再現
 日常性に沿った色に敏感
 大画面こそ自然な色合いに
 鮮やかな色合いは飽きられる
 深みのある色は情報量に左右される
●第6章:色再生を良くするには
 RGBの3原色のバラツキを抑える
 蛍光体を選択する(カラーフィルター、LEDバックライトなど)
 再現範囲の拡大
 ブラックバランス、ホワイトバランス
 色ずれをなくす(レジストレーション、3板式、単板式)
 適切なコントラスト設計
 ユニフォミティーの改善(ホワイト/ブラック)カラーマネージメント
●第7章:画質チェックの勘所
 見慣れたソフトの活用
 高画質ソフトの活用、低画質ソフトの活用
 BSデジタル、地上デジタル、ハイビジョン画質の特徴
 静止画、動画によるチェック
 解像感、ノイズ感、色合いの見極め
 奥義はガンマ特性とアパコンの見極め、それに信号レベル
 物指しが持てれば卒業だ
●第8章:実用に即した画質論
 フラット(薄型)テレビの画質(PDP、LCDテレビ、FED、有機ELなど)
 プロジェクターの画質(液晶、DLP、LCOSなど、参考CRT)
 ホームシアターに欠かせない画質(ホームシアター論)
  数年前にもあったホームシアターブーム
   コントラストの目標は、まず「300:1」に
  ふたたび、コントラスト論
   このコントラスト差が、おもしろい
  ノイズはシアター鑑賞の障害となる
  ノイズ対策、その2
  リアル表示を由とする
  プラズマは脱プラズマ画質を目指したい
  ノイズ対策、その3
  驚異の低輝度化プロジェクターの登場
  光の有効利用を、信号レベルの90%の提案
  高精細化が急務だが、しかし
  スクリーンとガンマ特性
  スクリーンとガンマ特性(その2、実験)
  絶対黒を手にする条件作りと試み
●第9章:<実例>
 画面による画質の捉え方
 画面例からの読み取り方
 ブラウン管モニターの究極を目指したモデル
●索引
●奥付

◆ご購入と、申し込みのご案内。
   本代 1,500円に、送料160円を加えた合計、1,660円を、
   郵便振替の場合は、口座番号00100-3-769437 (有)エーブイシー へ、
   銀行振り込みの場合は、みずほ銀行 神田支店 普通(有)エーブイシー No 1634324 へ、
   (銀行口座で振り込まれた方はFAXで振込用紙コピーと、お名前、住所などをお知らせください)、
   法人関係でなくてもメールでのご注文を受け付けています。
   その場合は、請求書を同封し発送いたしますので、到着後に精算してください。



 (有)エーブイシー 〒362-0013 埼玉県上尾市上尾村1352-5
    Tel 048-776-7580 fax 048-772-0861


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